我が家では家事の【3種の神器】として生ゴミ処理機を愛用しています。
パナソニックMS-N53を2台に渡り10年以上使用しています。
使用歴11年目に入り、なくてはならない存在となった生ゴミ処理機についてまとめました。
・生ゴミ処理機の購入を検討中の方
・生ゴミ処理機のある生活について知りたい方
MS-N53とMS-N53XDの違いは?
ついに2020年9月、約10年ぶりに後継機種【MS-N53XD】が発売されました。
MS-N53との違いを確認しましたが、サイズ・スペックなどは変わっていませんでした。
念のためメーカーのパナソニックのお客様相談センターに問合せしてみました。
MS-N53とMS-N53XDの違いは、表示部の色の違いのみで性能・機能は全く同じとのことでした。
どちらの機種も機能や使用感は変わらないので、購入を検討される方はこの記事を参考にしていただけます。
生ゴミ処理機を購入した理由
我が家はちょうど10年前に家を新築しました。
せっかく新築で家を建てるのだから、当時のアパートでの生活で不便だったことや困りごとを少しでも改善できる家にしようと考えました。
日々の家事の中で何が一番面倒だったのが生ゴミの処理です。
当時は、夫婦二人で2DKのアパートに住んでいました。
キッチンは、ガス2口のコンロとシンクもある普通サイズでしたが、部屋が狭いため料理をした後に生ゴミを三角コーナーに残しておくと、部屋に匂いが充満したり、コバエが飛んできたりします。
ゴミを長時間キッチンに放置したくないのでその都度、新聞紙に包んでビニール袋に入れてベランダに置いてゴミの日を待つという毎日でした。
家を新築するにあたり戸建にするかマンションの購入かを迷っていた時期もあったので、その頃色々なマンションのパンフレットを見ました。
パンフレットを見ていて一番心惹かれた機能というのがキッチンのディスポーザーでした。
キッチンの流しの排水口部分に、わかりやすく言うとミキサーのような機械が付いていて、生ゴミをそのまま粉砕しながら水と一緒に流してくれるので、生ゴミの処理が一切必要ないのです。
料理したそばから生ゴミを流してくれるなんて私の希望を満たすものはまさにコレだと考えていました。
最終的にマンション購入ではなく、戸建の家を新築することにしたのですがその際にはぜひ新居に導入したいと思っていました。
早速ディスポーザーの導入を考えました。
しかし、ディスポーザーは、戸建で導入しようとすると設備面のコストがかかるのが最大のデメリットでした。
まだ日本でそこまで普及しておらず、費用・環境面などから諦めることにしました。
生ゴミ処理機の種類
どうしてもこれまでの家事で一番面倒だった生ゴミ処理問題を解決したくて、生ゴミ処理機を購入することにしました。
そこで、購入するにあたり生ゴミ処理機について調べました。
生ゴミ処理機には大きく分けて2つの種類があります。
- バイオ式・・・微生物に生ゴミを分解してもらって堆肥化させる
- 乾燥式 ・・・生ゴミに熱を加えて水分を飛ばし、生ゴミを乾燥させる
どちらがいいか比較検討しました。
バイオ式のメリット
- ランニングコストが安い(約400円程度/月)
- 堆肥ができる
- 音が静か
バイオ式のデメリット
- 生ゴミを堆肥化させるため処分に時間がかかる
- 堆肥化させるにあたり発酵させるため匂いが気になる
- 微生物の好む環境を作ってやらなければならないためゴミの種類を選ぶ(水分過多などの際は木屑チップなどをいれる必要がある)
- 基本的に屋外設置になるため生ゴミを捨てにいくのが面倒
- 屋外設置が基本なので寒冷地などは屋外に設置できない
乾燥式のメリット
- 熱で水分を飛ばすのというシンプルなものなので微生物の育つ環境などを整える必要がない
- コンパクトなので室内設置ができる
- 生ゴミを軽量化できる
乾燥式のデメリット
- ランニングコストが高い(約1000円程度/月)
- 稼働音は大きめ
機種選びどちらにするか?
生ごみ処理機を比較検討した結果、私が求めていた機能と運用方法の全てに合致するものは乾燥式だと判明しました。
家事の手間を減らすことが一番の目的なので、生ゴミを持ち運びしないことが重要でした。
乾燥式は、キッチンに置くことができるゴミ箱程度のサイズなので、キッチンのそばに置いて生ゴミをその場で捨てることができます。
メリットとデメリットがわかった上で、乾燥式にしかメリットを見出せなかったので乾燥式の生ごみ処理機を購入することにしました。
パナソニック 生ごみ処理機 MS-N53
我が家は家族の人数が多いため大容量のものを探していました。
当時販売されていた中で大きいものを探したところ、PanasonicのMS-N53が使用人数2〜6人用で、ちょうどよかったので選びました。
こう書くと他の機種の中から迷ったかのように思われるかもしれませんが、実はほぼこの機種1択でした。
生ごみ処理機を販売しているメーカーが限られていて、乾燥式の機種で選べるものがほとんどなかったのであとはサイズで選ぶだけでした。
ゴミ捨ての回数も減らしたかったため、大きいものを選びました。
品番 | MS-N53 |
サイズ | 268×365×550mm (ふたを開けたときの高さ770mm) |
重さ | 12kg |
色 | シルバー |
我が家でもキッチン周辺に配置して、こまめに生ゴミを捨てて、キッチンに三角コーナーを置いていません。
MS-N53の特徴について
電気代はどれくらいかかる?
乾燥式の生ゴミ処理機は、電気代がかかるとよく聞くので購入前に調べました。
定格消費電力 800W
電気代の目安 | 約400g | 1回約20円 |
約700g | 1回約30円 | |
約1000g | 1回約41円 | |
約2000g | 1回約81円 | |
ソフト乾燥モード約700g | 1回約37円 |
※電気代は電力料金目安単価27kWhで計算
上記の料金から1日1000g程度毎日使用したとして1ヶ月だと
41円×30日=1,230円
一般家庭で2日に一度程度しか焼かなければ、もっとお安くなります。
また、契約している電力会社のプランなどによっても変わってきます。
我が家は、東京電力の夜23時以降の深夜電力が半額になる電力プランを契約しているので、タイマーをセットして深夜に使用しています。
処理時間はどれくらいかかる?
処理時間 | 約400g | 約1時間40分 |
約700g | 約2時間15分 | |
約1000g | 約3時間 | |
約2000g | 約5時間40分 | |
ソフト乾燥モード約700g | 約3時間30分 |
※日本電機工業会 自主基準 標準試験生ゴミを処理した場合
水分が多いゴミだと上記より時間が多くかかります。
夏にスイカを半玉もらったので、スイカの皮を大量に投入したら水分が多くて処理に朝方までかかっていたことがあります。
処理できないものは?
- 牛・豚・鶏などの骨
- 貝殻
- 石油類・酒類・多量な柑橘類の皮
- 繊維質な食品(トウモロコシの皮など)
これらは処理容器の破損を招いたり、油分の多いものは引火の可能性があるため投入できません。
普段、みかんを数個食べた程度の柑橘系の皮は投入しても特に問題なく使用しています。
機能について
2段階タイマー機能があります。
3時間後と6時間後のスイッチONタイマーがついています。
ソフト乾燥モードという肥料作りのための低温度で焼く機能がついていますがこちらは肥料を必要としていないので私は使用したことがありません。
10年以上使用してのレビュー
10年前の家の新築に合わせて購入し、現在まで使用しています。
購入してすぐの使用感などはわかりやすいかと思うのですが、実際に10年間使用し続けてみてどうだったかをレビューしたいと思います。
使用方法は?
我が家では、キッチンがリビングを見渡せるような配置になっています。
キッチンには三角コーナーをおかずに、排水溝にメッシュのゴミ受けがあるのでそこにゴミをためて都度、生ゴミ処理機に投入しています。
背面側の棚の空間にゴミ箱と並べて置いています。
↑左が生ゴミ処理機 右がゴミ箱です。
最初は市販のゴミ箱と並べてを置いていたのですが、夫がぴったりサイズに生ゴミ処理機を置く台とゴミ箱をDIYしてくれました。
どちらも底面に車輪がついているので、引っ張り出して使えるようになっています。
三角コーナーを置かないことで、三角コーナーの掃除がないのと、生ゴミをためずにすぐに捨てることができるのでとても便利です。
我が家は家族の人数が6人と多いため毎日焼いていますが、人数が少ないご家庭ならば毎日焼かなくても大丈夫です。
焼いた後のカスが出るのでこればかりはゴミとして捨てなければいけないのですが、我が家はだいたい3日に一度程度捨てています。
家族数が少なければ燃やす量も少ないため、もっと捨てずにそのままためておくことができます。
↓加熱した後はこんな感じになります。
焼いた後、またこの上に新たな生ゴミを追加しては焼き、燃えカスが多くなってきたら持ち手を引き出せるので、バケツのように持ってゴミ袋にそのまま入れて燃えるゴミとして出しています。
耐久性について
これは機械製品である以上、多少の当たり外れや使用頻度などによって変わってきます。
我が家は祖父母と同居しているため6人家族なので生ゴミの量が多めです。
使用方法としては、キッチンに三角コーナーをおかず、排水溝のメッシュのゴミ受けにゴミが溜まったらその都度、生ゴミ処理機に投入することを繰り返して、朝から夜まで貯めます。
だいたい夕食の準備を終えると、8分目くらいまでいっぱいになります。
その日の食事のメニューによっては、夜には満杯になっていることもありますが、夜中にスイッチを入れて、寝ている間に稼働させ、翌朝には乾燥が完了しています。
この運用方法で1年365日使用していたのですが、購入から4年半ほど経過したところで一度、故障しました。
タイマーのボタンが反応しなくなり、ランプも点灯しなくなったのですが、タイマーを使わなくても使用に問題なかったのでそのまま使い続けていたら2週間程度で電源も入らなくなってしまいました。
購入した際に5年保証をつけていたため、無償で修理してもらいました。
その後、また使用を続けていましたが再び4年程使用したところで電源が入らなくなってしまいました。
使用頻度が高く、ヘビーな使い方をしており、2回目の故障で保証期間を過ぎてしまっていたので、そろそろ製品寿命と考え破棄しました。
1ヶ月程度生ごみ処理機のない生活をしましたが、家事の手間が増えて不便すぎたので、急いで2台目の購入を検討しました。
生ゴミ処理機というのは構造がシンプルだからか新しい機種を発売したりモデルチェンジするといっことがあまりないようで、パナソニックのこの機種は2009年に発売したのですがそこからずっとこの機種を販売しています。
そのため、2代目として購入したのも全く同じ機種となりました。
現在、同じ機種を2台、10年以上に渡り使用し続けています。
耐久性としては、使用頻度に対しては妥当だと考えています。
(追記)ついに2020年9月に後継機種MS-N53XDが発売されました。
違いを調べましたが、カタログで見てもわからなかったためパナソニックお客様センターに問い合わせして確認しました。
上部のボタンの色が変更になっただけで、サイズやスペック・消費電力まで機能面の違いはありませんでした。
後継機種が発売されたのでこのまま継続して販売くれることがわかったので安心しました。
稼働音について
説明書の仕様としては稼働音は、通常運転時で約42dB、撹拌時で約44dBです。
我が家の使用方法としては朝から夕食など夜までに出た生ゴミを生ごみ処理機にためておいて、夜寝る前にスイッチを入れています。
寝室が2階にあるため同じ部屋や近い部屋で過ごしていないため参考になりにくいですが、2階で寝ている間には全く音は聞こえません。
しかし、やはり同じ部屋にいるとそれなりの稼働音がします。
感じ方は人それぞれだと思いますが、同じ部屋で寝るとなると気になると思います。
稼働音が一番大きくなるのは、最初のうちの生ゴミを撹拌して細かく砕く作業をしている時なので、この時間以外は熱で生ゴミの水分を乾燥させているだけなのでそんなに音は気になりません。
匂い・煙について
リビングに置いていますが、寝ている間に稼働させているため朝起きて1階に降りてきた時にはもうなんの匂いもしないレベルです。
煙は出ません。
稼働中の匂いに関しては、多少しますが私は気になりません。
生ゴミを熱で乾燥させているのですが、焦げ臭いという種類の匂いではなく、香ばしいような匂いがします。
生ゴミの匂いが充満するといったイメージではないのでご安心ください。
この匂いも好みが別れるかと思いますが、家族に不快な匂いだと感じているものはおりません。
生ごみ処理機のメリット
生ゴミ処理機を10年以上使い続けての感想は、とにかく便利すぎてもう手放せません。
我が家の家事の三種の神器とよんでいます。
生ゴミがなくなるので、嫌な匂いやコバエなどの害虫がよってくるといった問題から解放されました。
ゴミ捨てに関しても水分を含んだ重い生ゴミではないので、乾燥後のカスがたまったら他の燃えるゴミを集める際に、生ごみ処理機からバケツごと出して、一緒にビニール袋にザーッと砂のようになった燃えカスを入れてそのまま捨てています。
ゴミ捨ても軽量化されてとても楽になりました。
こんな時に特に便利だと感じる瞬間
魚料理をする際に、生魚の捌いた後のゴミの処理が匂いなども含めて大変だったのですが、生ゴミ処理機に全て投入するだけで生臭くならずに終わるのでとっても便利です。
捨てにくい離乳食のようなドロドロしたものや、納豆ご飯などを食べ残した際にそのまま器からスプーンで生ごみ処理機に投入できます。
ちょっとした子供の食べ残しなどを三角コーナーに残すのが嫌だったのでこういった三角コーナーに捨てにくいゴミの処分がとってもラクで子育て中はとても助かっています。
我が家は祖父母も同居しているのでお茶・コーヒー・紅茶などを毎日結構な頻度で飲みます。
そうするとその都度、お茶の葉やコーヒーのカスなどのゴミが出るのですがこういう細々とした水分を含んだゴミも生ゴミ処理機に投入するだけなのでキッチンが茶渋で汚れたりしなくて便利です。
祝日などでゴミの回収がお休みになることがあると思いますが、生ゴミを長期間おいておくことが一番困っていました。
生ゴミがなくなるのでゴミの日が多少あいても気にならないです。
生ゴミ処理機のデメリット
先にメリットを書きましたが、私的には生ゴミ処理機を導入するデメリットはありません。
だからこそ10年に渡り同じ機種を買い換えても使用を続けているのですが、強いてデメリットをあげるとするならばやはり多少の電気代がかかることです。
また、購入費用が少しお高いということでしょうか。
だいたいこの機種で現在、7〜8万円前後します。
ただこの価格でも有り余るメリットを感じているので私はまた故障しても生ごみ処理機を購入するつもりです。
生ゴミ処理機を安く購入する方法
デメリットである購入時の価格ですが、安く買う方法があるので該当する方は初期費用を抑えることができます。
それは、自治体の助成金を利用することです。
自治体によりますが、ゴミの削減や資源化を促進するために生ごみ処理機やコンポストなどのゴミ処理器の購入に際して、助成・補助金制度を設けているところがあります。
金額の上限や制度については自治体によって違うため、ご自身のお住いの自治体について調べてみてください。
定額から半額〜3分の2を補助してくれるといった自治体もありますのでだいぶお安くなる場合もあります。
例として令和元年現在、東京都千代田区の場合はこのようになっています。
生ごみ処理機購入金額(税込み、領収書で確認)に3分の2を乗じた額を補助します(限度額は3万円で、実際に負担した金額に対して助成します。送料・手数料やポイントなどの還元分は含みません)。端数処理は、100円未満切捨てです。
計算例
購入金額47,775円(税込み)×3分の2=31,850円:助成金額は30,000円です。
購入金額37,275円(税込み)×3分の2=24,850円:助成金額は24,800円です。
私の住む自治体でも補助金があるため、1台目の購入時と故障して買い換える際の2台目の時も、両方申請して補助金をもらいました。
本体価格は高いのですが、だいぶお安く購入することができました。
購入前に注意すること
生ゴミ処理機導入にあたって注意ポイントがあります。
部屋が1Roomなど狭い場合には、同じ部屋に設置するのは睡眠なども考えると稼働音や臭気が気になります。
生活のリズムなどで使用時間を使い分け、外出時に使用するなど工夫が必要です。
軒下などの雨が直接かからない屋外使用も可能ですので、生ゴミの持ち運びが面倒なことを我慢すれば屋外設置できます。
10年以上同じ商品を使い続けているので今回、記事にまとめましたが生活は本当に楽になりました。
便利なアイテムも使い方次第なので皆さんの生活向上につながるとお考えであれば導入をオススメします。
2020年9月に約10年ぶりに後継機種MS-N53XDが発売されました。
MS-N53とボタンカラーのデザインが違うだけで、スペックもサイズも全く変わらないのでタイミングによって安くなっている方の機種を購入すれば大丈夫です。
MS-53XDはこちら
初めまして
2日前から同じ機種を使っています。
さて、処理を始めると本体の右側だけ熱くなります。
触れないことはないですが、左は熱くありません。
金属の焦げる匂いもするので、換気扇をまわしています。
貴殿の機械はいかがですか?
こんにちは。
コメントありがとうございます。
ご質問の件についてですが、当方は深夜電力の時間帯にタイマーで稼働させているため
普段、本体を稼働させている時間帯に確認することがないのと
もう10年ほど使用しているため改めて確認したことがありませんでした。
この2日間、夜の稼働中にチェックしてみたのですが、片側だけが特別熱くなっているということはありませんででした。
正面からみて右側の背面に排気口があるため、若干右側の排気口周辺は熱くなっているように感じましたが、
異常だと感じるほどの温度ではなく、ほんのり暖かい程度でした。
また、稼働中の匂いについても金属の焦げているような匂いを感じることはありませんでした。
当方は、深夜に稼働させ、朝起きてみると特に換気扇をつけたりしていなくてもゴミの焼却した匂いも気にならないです。
片側のみが熱いなど気になる点があるようでしたら、パナソニックの相談窓口に問い合わせてみた方が安心かもしれません。
あまりお力に慣れず、またご返信までお時間がかかり申し訳ございません。